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母を大切にするとは、母のために生きることではない


大切にされているはずなのに、どこか不安。
そばにいるのに、孤独を感じる。
そんな気持ちを抱いたことはありませんか。

幼少期の親子関係で築かれた「人との距離感のクセ」が、大人になってからも恋愛や人間関係に影響を与えている状態のことを、愛着障害といいます。ただし、これは病名ではありません。心理的な状態のことを示しています。

もっとシンプルに言えば、子供の頃に「どうやって愛されてきたか」が、大人になってからの「どうやって愛するか」に無意識のうちに影響を与えている」ということ。

安心できる関係を求めているはずなのに、なぜかその安心を自分の手で壊してしまう。それは、過去に身につけた「心の守り方」が、今の幸せを遠ざけているからかもしれません。



1.距離感のクセは、親との関係から始まっている

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人との距離感に不安や違和感を抱く人の多くは、幼少期の親子関係、とくに母親との関係に共通点があります。

たとえば、いつも母の顔色をうかがっていた。
母の気持ちを優先することで、ようやく安心できた。

そういった関係性の中で、「自分の本音や欲求は、関係を壊すものだ」と感じるようになった人も多いのではないでしょうか。

そうして身についたのが、過剰に空気を読むことや、自分より他人を優先する習慣です。

そのまま大人になれば、恋人やパートナーとの関係でも、「本音を言うのがこわい」「甘えたいのに我慢してしまう」など、自分の内面との距離感にもズレが生じます。

2.癒着の裏にある、切り離せない愛の記憶

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とくに問題が複雑になるのが、「癒着」と呼ばれる親子関係。
ここでは親と自分との間に明確な境界がなく、母の感情が自分の感情になっていたり、自分の人生を母の期待で決めていたりします。

母のために生きることが、無意識のうちに「愛される方法」だと学んできた人は、自分の気持ちを優先することに罪悪感を覚えます。

・母が不安そうな顔をすると、自分が悪い気がする
・自分の選択を伝えるとき、母の反応を気にしてしまう
・母の希望に沿えないと、申し訳なさで苦しくなる

それでも離れられないのは、その関係の根底に「愛」があったから。たとえ息苦しくても、そこに確かに優しさがあった記憶が、手放すことを難しくしているのです。

3.母を大切にするとは、母のために生きることではない

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多くの人が勘違いしがちなのは、「親を大切にする=自分を犠牲にすること」だという考えです。

でも本当に大切なのは、親の期待に応えることではなく、「自分の人生を引き受けて生きること」。それこそが、母がくれた愛を、未来に活かすということなのです。

母のために選んだ人生が、自分をすり減らすものであるなら、それはもはや愛ではなく、従属です。母の願いは、あなたの犠牲のうえに成り立つものではないはず。

むしろ、自分をちゃんと生きるあなたの姿こそが、母にとっての安心や誇りになることもあるのです。

4.安心できる関係を築くために、まずは自分とつながる

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過去にどんな距離感を覚えたとしても、これからの関係性は、自分自身で選びなおすことができます。

心の距離を取ることは、冷たいことではありません。境界を引くことは、関係を断ち切ることではなく、むしろ信頼を築く第一歩です。

まずは、自分に問いかけてみてください。

・私は何に疲れているのか
・本当は、どうしたかったのか
・今、誰とどんな関係を築いていきたいのか

その問いに正解はありません。でも、自分の気持ちと向き合うことが、安心できる関係の最初の一歩になります。




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