
自己嫌悪は自分で自分を嫌う感情のことですが、ときに「誰か」に対する復讐に使われることがあります。誰かには自分も含まれます。ちょっとドキッとする内容かもしれませんが、ぜひ読み進めてみてください。
1.自分を愛させないという復讐

自己嫌悪はときに誰かへの「復讐」に使われることがあります。復讐とは、自分を不幸にすることで、誰かに仕返しをしようとする心理のことです。
誰かというのは、「愛してくれなかった」とあなたが思った人のことです。多くは、両親や過去のパートナーなどがそれにあたります。
一般的な復讐は、自分に対して酷いことをしてきた相手に対して、何らかの攻撃をしてやり返すといった意味になります。しかし、心理学的な復讐はその攻撃が自分に向くのです。
相手を攻撃するのではなく、自分を攻撃することによって、自分を痛めつけ、自分を酷い状況におき、自分を不幸せにして、それを見せつけることで復讐をしようとするのです。
「ほら、見てごらんなさい。私はあなたのせいでこんなに苦しんでいる。あなたが私にしたことで、こんなにも傷ついているの。私が不幸なのはあなたのせいよ。」
自分の人生を台無しにすることで、相手への復讐をしようとします。これが心理学的な復讐です。
「え?自分の人生を台無しにすることが、どうして誰かへの復讐になるの?」とピンとこない人は、こう考えてみてください。あなたの大切な親友が自己嫌悪や自己攻撃をしていたとしたら、それを見ているあなたもつらくなりませんか?
それと同じで、あなたの両親も元のパートナーも、あなたが自分を痛めつけている姿を見ることはつらいことなのです。
しかし、ここには「あなたは私を愛さなかった」という恨みがあり、「あなたが愛さなかった私を、私も愛しませんよ」というのが自己嫌悪を使った復讐なのです。
しかし、ここには「あなたは私を愛さなかった」という恨みがあり、「あなたが愛さなかった私を、私も愛しませんよ」というのが自己嫌悪を使った復讐なのです。
ゆえに、復讐する相手は、あなたにとって「大切な人」になります。やろうと思ってやるわけではないのですが、「自分を愛さない」ことは復讐にもなりうるのです。
2.自分を愛させない人へのアドバイス

人は愛されなかったことよりも、愛せなかったことのほうに強い痛みを感じます。親に愛されなかったという心の傷を使って、親を愛さなくなったという心の痛みのほうが、じつはずっと強いのです。
つまり、復讐をしたくなる相手とは、どうしようもなく愛したかったのに愛せなかった人に向くのです。もしあなたが自己嫌悪をすることで復讐をしていると感じたのならば、その人はあなたにとって大切な存在のはずです。
そして、自分を嫌ってでも、自分から遠ざけてでも、愛したかった人。それは、あなたが人生をかけてでも、幸せにしてあげたかった人なのではないでしょうか。
だから、カウンセラーとしては、大切な人に対してする復讐については、「そこまでして愛したかったんですね。でも、愛せなかったことがつらいのですね。」という側面から見ているのです。
ここまで読んで何かが心に響くのならば、心のなかでこうつぶやいてみてください。「本当はあなたのことを幸せにしてあげたかった」と。闇のなかにある一筋の光をぜひ見つけてみてください。