【人間関係Q&A】気が強そうな怒りっぽい女性が苦手です。八つ当たりされています。
 
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【ご相談事例】
初めまして、A子と申します。私は昔からあることに悩んでいます。それは、気の強そうな怒りっぽい女性がとても苦手なのです。学生時代はそういうタイプの人がいると、なるべく近づかないようにしていました。でも、今の職場は女性が多くて、イライラしているのか言葉がきつい人が何人かいて、こわくてオドオドしてしまうのです。

最近もきつく当たってくる女の先輩がいます。私の仕事が遅いのが悪いと思うのですが、昔から目をつけられて八つ当たりされることが多かったように思います。言い返すこともできず、我慢してばかりの自分が嫌いです。こんな私に何かアドバイスをいただけないでしょうか?
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【解答】
誰にでも苦手な人のひとりやふたりいるものです。苦手な人がいることを悪いことだと思わないでくださいね。もしそういう人が職場の先輩や同僚だったとしたら「苦手だから近づかない」というわけにもいかないので、とても困ってしまいますね。

人間関係における「近づきやすい」「近づきにくい」はどうしてできるのか、考えてみたことはありますか?それはとてもシンプルな心の法則からできています。

人間はもともと「愛したい生き物」です。愛しているときには気分が良くなり、愛していないときには気分が良くないといわれているのです。まわりの人を愛せているときは幸せですが、愛せないときは不安や怖れや怒りを感じているのですから、気分が良いはずがありません。

心の法則からみると、あなたが安心して愛せる人のことを「近づきやすい人」と感じ、あなたが愛したくても愛しにくい人のことを「近づきにくい人」と感じるようなのです。
 
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心理学では、この「近づきにくい人」のことを「シャドウ(心の影)」と呼びます。

あなたがどんなに頑張っても好きになれないような人のことです。シャドウは、あなたが抑圧した要素を持っている人のことをいいますから、普段のあなたとまったく正反対のタイプの人がシャドウになります。

たとえば、怒る人がシャドウなのだとしたら、あなたは自分の怒りを抑えて、いつもおだやかでニコニコしている人になるでしょう。
甘える人がシャドウなのだとしたら、あなたは甘えたい気持ちを抑えて、人に頼らずに何でも自分でする人になるでしょう。

A子さんは、気が強い人、怒りっぽい人が苦手だと書いてくれましたから、自分の感情を押し殺してでも、人に気を遣うようなやさしい人であるはずです。

なぜ、このようにシャドウとは正反対の自分になるかというと、私たちが抑圧や禁止することの多くは、心の痛みを伴っているからです。

A子さんの場合も、なにか心の痛みを感じる経験があり、怒りを封印してしまった可能性が高いのだろうとカウンセラーとしては思うのです。つまりは、A子さんが気の強そうな怒りっぽい女性を苦手に思うのは、それなりの理由(心の痛み)があると、考えてみることができるのです。

たとえば、お母さんやお姉ちゃんがヒステリックで気分次第で当たられて、とても嫌な思いをしたとか。子供の頃から怒られることが多く、誰かの機嫌に振り回されていたのだとしたら、その心の痛みがある分だけ、お母さんやお姉ちゃんを感じさせるような(投影するような)女性が苦手になり、近づくことに抵抗があっても不思議でないのです。

どこにいってもそういう人が、まるで「天敵」のように現れることがあるのだとしたら、それはあなたにとって「愛しにくい誰か」を映し出しているのかもしれません。

もしこの問題を根本的に解決するのだとしたら、その元になった人を許すための癒しが必要だとカウンセラー的には解釈をするのですが、誰が思い浮かぶでしょうか?

苦手になるには、苦手になるだけの理由があります。まずはそれに気がついてあげることがとても大切です。

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そのうえで、ひとつ知っていただきたいことがあります。
シャドウというのは「私たちが抑圧している要素のこと」であると言いました。

抑圧しているということは、それが出てこないように抑え込んでいるということですから、じつはあなたのなかにもその要素があるということになるのです。

「えー!そんなことあるわけがない!」と思うかもしれませんが、もう少しだけ聞いてください。そもそもあなたにその要素がないのだとしたら、それを抑圧して抑え込む必要がないのです。

シャドウは、あなたが抑圧している要素を教えてくれる人です。
シャドウが教えてくれている、あなたが抑圧している要素を抑え込むのではなく、受け入れていくことが求められているのです。

A子さんにとって、気の強そうな怒りっぽい人がシャドウだということは、あなたは自分のなかにある怒りを抑圧しているということになります。

もし怒りを抑圧していなければ、怒っている人を見ても、「ああ、今日は機嫌が悪いのね」「何か嫌なことでもあったのかしら」くらいで済ますことができます。
しかし、怒りを抑圧していると、怒っている人は自分が禁止していることを平気でしているのですから、猛烈な嫌悪感を感じてしまうのです。

相手に対する嫌悪感は、自分が怒りを抑圧している度合いだけ強くなります。
もしあなたが、怒りを抑圧していることに気がついて、「ああ、私は怒っている」「今、とても腹が立っている」と受け入れることができたとしたら、怒っている人がいたとしても「そうよね、怒りたくなることもあるわよね」くらいで済ますことができるのです。だって、自分にもそういうところがあると思えるからです。

シャドウが教えてくれている、あなたが抑圧している要素を「これは自分のなかにもあるものだ」と受け入れることができたとしたら、結果的に苦手な人が減っていくことになりますから、ここから先の人間関係がラクになっていくというメリットがあるのです。

場所を変えても、同じタイプの苦手な人が現れるのだとしたら、その人はあなたの中の、あなたが愛しにくいと感じている自分自身を相手に映し出した「シャドウ(心の影)」だと考えることもできるのです。

シャドウは「近づきにくい人」「愛しにくい人」のことを指しますが、愛しにくいと感じる自分自身を受け入れることで、あなたが愛しにくいと感じる“あの人”のことも愛しやすくなるし、近づきやすくなるのです。

あなたのこれからの人生をラクにするために、シャドウを受け入れることにチャレンジしてみると良いかもしれませんね。

 
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