【夫婦関係Q&A】デキ婚しましたが夫が浮気。離婚したほうがいい?
カウンセリングでは夫婦関係のご相談を多くいただきます。今回は「できちゃった結婚の悩み」について取り上げてみます。(※ご相談の事例であって、どなたか特定の方の悩みを掲載しているわけではありません、ご了承くださいませ。)
【ご相談事例】
カウンセリングでは夫婦関係のご相談を多くいただきます。今回は「できちゃった結婚の悩み」について取り上げてみます。(※ご相談の事例であって、どなたか特定の方の悩みを掲載しているわけではありません、ご了承くださいませ。)
【ご相談事例】
私はデキ婚しました。子供が生まれるというのに、夫は仕事が続かず、家でゴロゴロしているだけ。あげくのはてに浮気までする始末。最低なやつだなと思いました。
こんな人と結婚しちゃいけなかったんだと思い、離婚をしたいと言ったところ、「心を入れ替えて真面目になるから、考え直してほしい」と言われました。今さらそんなことを言うのかと腹がたちましたが、子供もいたのでやり直そうかと思い半年ほど経ちました。夫はようやく働き始めました。
<大野からの回答>
この度はご相談いただきありがとうございます。
夫婦関係をやり直そうかと思って、半年。でも、「夫のことが好きかどうか、わからなくなりました。そもそも好きじゃなかったような気もします」と書いてくださいました。
「好きになってもらえない、愛してもらえない」ということが、大きな苦しみだというのは当然のことですが、「好きになれない、愛することができない」ということも、とても大きな苦しみです。
心理学では「人は愛したい生き物だ」と考えますので、愛せないことは苦しみになるのです。ご主人のことを愛せなくなっているご自分を、とても責めていらっしゃるようにも感じました。
ご相談さまの心が少しでもらくになるよう、一緒に考えて行きたいと思います。
◆できちゃった結婚とコミットメントについて
心理学的なものの見方ではあるのですが、ひとつ参考になりそうなお話がありますので、お話させてください。それがなにかといいますと「できちゃった結婚とコミットメント」についてです。
出来ちゃった結婚は「授かり婚」「おめでた婚」とも呼ばれていますが、今や4組に1組はできちゃった婚であるというほど、ポピュラーな結婚の動機(きっかけ)になっています。
とはいえ、できちゃった結婚をした人が抱えやすい悩みというものがあるようなのです。それはふとした瞬間に「本当にこの人でよかったのかな?」と思い悩んでしまう時があるということ。
出来ちゃった結婚は、子供ができたことが結婚をする大きな動機になります。そのため、「もし子供ができていなかったとしたら、この人を選んでいたのだろうか?」と思ってしまうことがあるようなんです。
「できちゃった結婚」と「できていない結婚」には、心理的にも少し違いがあるようなのです。それは、結婚をするにあたってのコミットメントです。
コミットメントとは、「決意する」「決断する」という意味があります。
パートナーシップにおいてのコミットメントとは「この人とやっていくと決める」「彼が唯一のパートナーであると決める」「この人と一生やっていくと腹を括る」といったことを意味します。
できちゃった結婚の場合、お互いにそのコミットメントをするよりも前に、子供を授かっていることがあるのです。すると、結婚はしたものの、「この人とやっていく」というコミットメントが不足したままで結婚生活をスタートしていることがあるようなのです。
二人の関係性がうまくいっているときはなんら問題がないのですが、うまくいかなかったときには、こんな文句が出できやすくなります。
「子供ができたから結婚したけれども、そうじゃなかったらこの人と一緒になっていない」
「子供ができていなかったら、別れていたかもしれない」
これは、コミットをしてない言い訳として、とてもよく使われる文句なのです。
また、コミットメントは「愛し抜く」と表現することもできます。
「愛し抜く」と決めているので、二人の関係性になんらかの問題が起きても、「じゃぁ、どうやってこれを乗り越えていこうか?」という選択肢しか残らなくなります。
相談者さんが悩んでいるのは、まさに「この人とやっていくと腹を括るか、括らないか」のはざまで悩んでいらっしゃるのだろうと思います。それもそのはずで、できちゃった結婚の場合は、いろいろな順番が逆になっているのですから、この状況が起きているのです。

◆男性のコミットメントは遅れてやってくることが多い

◆男性のコミットメントは遅れてやってくることが多い
できちゃった結婚の場合、とくに男性側のコミットメントが遅れてしまうことがあります。自分のお腹のなかで赤ちゃんが育っていく女性に比べて、男性は父親になる実感がわきにくいと言われています。子供が産まれて、子育てをしてみて、ようやくパパになりはじめるようなところがあります。
そもそも男性は、夫になることに対しても時間がかかることもあるようです。独身時代と同じような生活をしていたら、結婚生活が立ち行かなくなることがわからないまま、時間の使い方、お金の使い方、休日の使い方を、自由きままに過ごしてしまう人もいます。
そんな実感がわきにくい「結婚&出産」がダブルできたわけですから、相談者さんのご主人も、夫になること、父親になることに対して、だいぶ時間がかかるタイプのようです。
働かず家でゴロゴロや浮気からも、それを読み取ることができます。夫として、父親として、なんの自覚もないといわざろうえない態度であったことには間違いがありません。
残念ながらこのように、男性のコミットメントは女性よりもだいぶ遅れてやってくることがあるようです。では、ご主人がようやくコミットメントしたのは、いつだと思いますか?
それは相談者さんが「もう離婚をしよう」と言ったときです。ご主人は離婚を突きつけられてようやく、「真面目になるから、考え直してくれ」と結婚にコミットしたのです。ようやく夫になること、父親になることにコミットをしたのです。
だいぶ、遅いですよね。。。
でも、これがご主人の遅れてやってきたコミットメントなのです。

◆コミットメントは問題を癒すだけの力がある
しかし、その頃には相談者さんの気持ちはすっかりと冷めてしまった。
もうご主人のことを愛していないわけですから、「あなたのことを愛していない、こんな私のことを愛せるわけがない」と感じるようになります。
この疑いからは、相談者さん自身がコミットメントしない限り、抜け出すことができません。決めない限りは、ご主人のコミットメントを疑うことになるからです。
「本当に私とやっていくつもりなの??」
「本当に私に本気なの??」
コミットするまでは、「この結婚は間違っていたのかもしれない」という疑いが消えません。しかし、「この人とやっていく」と決めることができれば、問題を乗り越えられる確率もあがっていくのです。
この人とやっていくと決めれば、「この状態のパートナーをどう愛そうか?」とクリエイティブな発想ができます。パートナーから去るという選択肢がないので「どうやってここを乗り越えようか?」と考えるようになるからです。コミットメントはそれぐらい、問題を癒すだけの力があります。
さらに、できちゃった結婚には、こんな見方があります。この結婚はお子さんに背中を押されて、実現したのだということ。
「なんかこのふたり、煮え切らないなー。さっさと結婚しちゃえばいいのに。もう、僕はパパとママのところに生まれていくって決めているのに、まだグズグズしているよー。えい!ちょっと早いけど、僕が先に行っちゃおう!!」
こんな授かり方でもしなければ、パパとママになるということに、子供をもつということに、よほど自信がないおふたりだったのかもしれません。でも、おふたりはお子さんに望まれてパパとママになっているのです。
「やり直そうかと思って半年が経った」と書かれていますが、「この人とやっていく」と決めてからの半年後、自分がどう変わるのかを感じていただきたいのです。
母になるコミットメントの次は、妻になるコミットメントです。その自分を確かめてから、答えを出されてはいかがでしょうか。
このたびはご相談をありがとうございます。ご相談者さまのこれからを応援しています。

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