カウンセリングでは夫婦関係のご相談を多くいただきますが、今回は浮気問題について取り上げます。少しでも修復のヒントになればと思い書かせていただきます。(どなたか特定の方の例ではありません。あくまでも一例です。)

『こんにちは。N子といいます。私は結婚12年目になります。3ヶ月前に夫の浮気が発覚しました。相手は会社の部下の女の子だったようで、交際期間は半年ほどだったようです。浮気がバレたことで夫は関係を清算して、私とやり直したいと言ってくれました。それは私も同じ気持ちです。でも、「なぜ浮気をしたのか?」と問いつめたところ、「だって、君は僕に冷たかったじゃないか」と言われました。
たしかに子育てに忙しくて十分ではないところがあったかもしれませんが、私なりには夫のことを愛してきました。なのに「冷たい」と言われたことがとてもショックで、「じゃぁ、浮気相手の女の子のほうがやさしかったの?」と虚しくなってしまうのです。
それ以来、時々ですが、夫のスマホをこっそり見るようになりました。もしかしたらまだこっそり付き合っているのでは?と思うのです。夫は「もう別れた。信じてほしい」と言いますが疑いが消えません。最近では、本当に冷たい態度をとってしまうこともあります。でも、私は夫のことを今も愛しています。これからどうしていけばいいのでしょうか?」
◆浮気をされた人の心の後遺症について
浮気相手が同じ会社の人であったりすると、「もしかしたら会社で連絡を取っているのではないか」という疑いが消えないので、N子さんはとても苦しいだろうと思います。
それもそのはずで、心(感情)には時間軸がありません。時間軸がないからこそ、最悪な想定をしているときには“あたかもそれが現実に起こっているかのような気持ち”を感じてしまうのです。
つまり「まだこっそり会っているかも」とイメージしているときには、あたかもご主人が浮気をしているかのような気持ちを感じているということになります。だからこそ「私はこっそりと携帯を見てしまう」と書いてくださっているのだと感じました。
心理学ではこれを「不安の先取り」といいますが、今は何も起こっていないのに、すでにそれが起こったかのような気持ちを感じてしまうのです。ただ、この先取り不安がやっかいなのは、あたかもそれが起こったかのような気持ちで、ご主人の行動を見たり、コミュニケーションをしてしまうというところにあります。
たとえば、ご主人の浮気が続いているかのような気持ちを感じたまま、「ねぇ、本当に終わったのよね?」と聞くのですから、どんなにご主人が「もう別れた。信じてほしい」と言ったとしても、その言葉をなかなか信じることができなくなってしまうのです。
おそらくですが、N子さんはこの不安の先取りに苦しめられているのかもしれません。疑いたくないのに疑ってしまうのは、そのせいなのかもしれませんよね。これは、浮気をされた人にとっては心の後遺症のようなもので、とてもつらい感覚です。
とはいえ、このままでは関係の修復がむずかしくなります。「じゃぁ、どうすればいいの?」と思っていらっしゃることでしょう。ここからはとても大切なことをお伝えしますので、ちょっと深呼吸をしてから読んでくださいね。

◆その疑い、じつは・・・
疑ってしまう人がいちばん疑っているのは、じつは自分のことなのです。
「私は浮気をされた」「私は冷たい妻だと言われた」。ネガティブな自己イメージがあることにより、そんな私が愛されるわけがないと自分自身に疑いをもつようになります。それが、新たな問題を作り出すことがあるのです。
自分自身への疑いがあると、「またいつか夫は私を裏切るに違いない」「また浮気をするに違いない」という目でご主人のことを見るようになります。もう二度と浮気をしてほしくないはずなのに、何だか変な感じだとは思いませんか?なぜならば、これは「夫がまた浮気をすることに信頼をおいている状態」になっているからです。
N子さんの心境は今まさにこのあたりにいます。その態度からご主人は信頼されていない自分を感じてしまいます。すると、自信をなくしてしまうのです。せっかく誠実になろうとしているのに受け入れてもらえないと感じてしまうからです
心理学には「状況は信頼した方向に動く」という言葉があります。「どうせまた浮気をするんでしょ」という疑いは、「あなたは浮気をする人よね」と背中を押していることになるのです。
さらには、「こんな私が愛されるわけがない」と自分自身に疑いがあるときには、パートナーへ愛を止めてしまうことあります。「あなたが絶対に浮気をしないと誓うのならば愛してあげるけれど、それが証明できない限りはあなたのことを愛してあげませんよ」と心のどこかで思ってしまうからです。
これは愛ではなく、取引きです。すると「愛を止めている私が愛されるわけがない」という罪悪感を作り出します。すると、どんなにご主人がN子さんのことを愛そうとしても受け取れなくなるのです。なぜならば「あなたのことを愛していない私のことを、なぜあなたは愛せるの?」という、さらなる疑いが浮かんできてしまうからです。
もしもN子さんが関係修復を望むのであれば、もう一度N子さんのほうからご主人を愛するということにチャレンジをしていただきたいのです。ご主人を愛するということは「どんな私で接してあげたら、夫はいい気分になれるのだろう?」と考えて接してあげること。
N子さんはこう言ってくれました。「私は夫のことを今でも愛しています」と。だからこそ「君は冷たかった」と言われたことで、私の愛し方は間違っていたのではないかと、ひどく自分を責めているのかもしれません。
今、N子さんが苦しんでいるのは、ご主人のことを疑うよりも、ご主人への愛を止めていることです。だから、どうかそのままをご主人に伝えてあげてください。「私はあなたのことを心から愛しているし、それはこれからも変わることなく愛しています」と。
そう伝えてあげたとき、ご主人はどんな顔をすると思いますか?自分がしてしまった罪をこんなふうに大きな愛で許されたらどう感じるでしょうか?
これこそがN子さんが疑いを超える宣言でもあり、ご主人を誠実な人にする言葉にもなります。疑いを終えたとき、ふたりには「絆」というギフトがやってきます。どうかそれを楽しみにしていてくださいね。N子さんの幸せを心から応援しております。
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もしこのように浮気問題で悩んでいるのであれば、ひとりで抱えずにご相談くださいませ。少し深いところにある心理を知ることで、もつれている糸が解けやすくなるでしょう
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もしこのように浮気問題で悩んでいるのであれば、ひとりで抱えずにご相談くださいませ。少し深いところにある心理を知ることで、もつれている糸が解けやすくなるでしょう

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