こんにちは。
カウンセリングサービスの大野愛子です。
今、あなたのお部屋はどんな様子でしょうか?
そして、そのお部屋があなたの心の状況だと言われたら、どんな気分がするでしょうか?
心理学では、「自分の部屋の状態が自分の深層心理を見せてくれている」という考え方をすることがあります。
あなたのお部屋がそれなりにきれいに片づいているのならば、日々いろいろなことはあるんだけれども、心は落ち着いているのかもしれません。
逆にとても散らかっているのならば、なにかを抱え込みすぎていて、心も乱れているのかもしれません。
そして、部屋が片付いていないとき、心の問題も片付いていないことがあるようなのです。
今日は、40代の夫婦問題に悩む女性の例でお話しましょう。
(了承を得たうえで書かせていただきます。)
結婚して数年たった頃、そのご夫婦はセックスレスの問題を抱えるようになりました。
奥さんのほうがお誘いしても、ご主人のほうがどうしても乗り気にならないのです。
もしかしたら夫は浮気をしているのではないかと疑ったこともあったそうですが、仕事人間のご主人にそのような様子は見られませんでした。
「私のどこがダメなの?私のことキライなの?」
「女としての自信がどんどんなくなっていく。」
「この状態がずっと続くのならば、耐えられない。」
当然、奥さんのほうは不満がたまっていきます。
奥さんは女性としての自分にはとても気を遣っていました。
身なりもとてもきれいだし、髪もいつも手入れをし、流行を取り入れたオシャレをしている人でした。
ただ、住んでいる家についての不満をいつももらしていました。
いろいろな理由で、彼女の思い描いたような住まいとは、少し違うところで生活をしていたからです。
「この家がいや。すぐにでも引っ越しをしたい。」といつも嘆いていました。
とはいえ、ご主人の仕事の都合の上、すぐにはどうにもできなかったのです。
家にいるのが嫌いな奥さんは外で過ごすことが多くなり、それに比例するかのようにご主人の帰宅も遅くなりがち。
その話を聞いているうちに、ふと「部屋は深層心理を表す」ことを思い出したのです。そして、奥さんに訊ねてみました。
「ねぇ、もしかしたら。あなたのお家は、寝室が散らかっているのではないのですか??」
「え?なんでわかるんですか?」
「今の家、好きじゃないから、片づける気にならなくて。寝室にはいろいろなものが積んだままになっているんです。」
奥さんは、ビックリしていました。
私は、「居心地の良い寝室にしてみたらどう?なにかが変わるかもしれないですよ」とだけ伝えました。
さて、このご夫婦の心には何が起こっていたのでしょうか?
奥さんの深層心理では、寝室を片付けないことで、「夫への不満」をずっと訴え続けていたのです。
その不満を夫にわかってもらえるまで、彼女は片づけるわけにはいかなかったのです。
ご主人にしてみれば、寝室が散らかっているというのは、どうしても落ち着かないので、そういう気にならないこともあるんですよね。
そのうえ、家のことで妻が不満をもっていることぐらいはわかっていたでしょうから、夫もつい背中を向けて寝てしまいたくなる。
ご主人の深層心理では、セックスに乗り気にならないことで、「妻への不満」を訴え続けていたようです。
その後、このご夫婦は、「家のこと」「セックスレスのこと」について、ちゃんと向き合うことにしました。
もちろん、ここだけを切り取って、寝室を片付ければセックスレスが解消するということではないのですが、夫婦問題と寝室はまったく関係がないとはいえないのでしょう。
部屋が片付いていないとき、心の問題も片がついていないというお話の一例です。
夫婦の問題に限りませんが、皆さんも一度、心を整えるという目的で部屋をキレイにしてみると、新たな発見があるかもしれません。
劇的な変化があるわけではないかもしれませんが、なにか停滞感があるようなときには、試してみる価値はあるかもしれませんね。
少なくとも気持ちがリフレッシュしていい気分にはなれそうですよ。
ご参考になさってくださいませ。
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